最近、K-POP人気が再燃しているという話を聞く。昨日、NHK紅白歌合戦に初出場を決めたTWICEを筆頭に、再始動した東方神起や、BIGBANGやEXO、iKON、防弾少年団、超新星などなどが席巻している。

 しかし、現場で取材する記者からみれば、過去も今も、K-POP人気は変わらない。2000年代から日本でK-POP人気が火が付いた。その立役者はBoAなどだ。その後、東方神起やKARA、少女時代が現われ、人気を不動のものとした。

 『冬のソナタ』などのドラマ人気を合わせて、テレビでは見ない日はないというほど、韓流ブームとなったが、00年代後半から日韓関係の悪化をきっかけに反韓感情が高まり、2011年には某テレビ局へのデモも起きた。そうした背景などもあって、K-POPアーティストのテレビ露出は激減。先の紅白歌合戦では、2011年を境に、“韓国勢”の出場はなくなった。

 表向きから見れば、K-POPブームの終焉と見られるが、実は、人気は根強い。CDセールスを見ると、紅白出場が途絶えた2011年の年間音楽売上金額ランキング(オリコン調べ)では、4位にKARA(49億2600万円)、5位に少女時代(40億4900万円)がランクイン。2014年は5位に東方神起(36億9100万円)。2015年は10位に東方神起(28億8600万円)、2016年はBIGMANGが7位(38億4000万円)となっている。

 2015年以降、同ランキングでは下降傾向にあったが、テレビ露出が少ないなかでは健闘したと言える。

 また、現場で取材すると彼らの高い人気を目の当たりにする。例えば、EXO。日本デビュー前におこなった、さいたまスーパーアリーナでの日本初の単独イベントでは3日間の開催で10万人を動員した。そして、その後の日本デビューシングルは「Love Me Right ~romantic universe~」は発売初週に14万7000枚を売り上げた。

 BIGBANGの弟分として日本デビューしたiKONは、日本初シングル「DUMB & DUMBER」が、発売初週に4万9000枚を売り上げ、第58回日本レコード大賞で最優秀新人賞を受賞。デビュー1年目におこなったイベントの会場は中野サンプラザだったが、あれよあれよと人気となり、今ではドームツアーをおこなっている。

 その先輩にあたるBIGBANGの人気は高く、ドームツアーは当たり前。今ではソロでドーム公演をおこなっている。

 あるレコード会社の関係者も「確かにテレビの露出は減ったが人気はずっと高い」と話しており、人気が根強いことがうかがえる。今年も、先のTWICEやKNK(クナクン)、JJCCなどが日本デビューしていることからも、K-POP市場への期待は高いように見える。

 ところで、今回、紅白出場を決めたTWICEだが、活動の本拠地が韓国であることからK-POPアイドルとなっているが、メンバーは、日本や韓国、台湾の出身者で構成され、アジアでも人気は高い。ちなみにアジアグループの代表格はEXO。メンバーは中国、韓国出身者で構成されている。

 昨日の紅白出場発表会見後の囲み取材で、制作総括部長の矢島良氏はTWICEの選考理由を「今年日本デビューしてアルバムやシングルの売り上げもヒットチャート1位を取ったり、“TTポーズ”もTwitterなどで若い人の間で話題になっていて、今年の活躍が顕著だったのでお願いしました」と語っていた。

 また、5年間、韓国勢の出演がなかった点については「これまでK-POPのアーティストが出なかったのは、その年その年の判断で、ジャンルといったものではないと思います」と“韓国勢だから”という理由ではないとしている。

 確かに、この5年はテレビの露出は少なかったが、今年に入って目にする機会は多くなった。とりわけ、TWICEは「TTポーズが若者の間で流行している」とテレビで多く取り上げていた。そうした点を見ても、同氏がいう「今年の活躍が顕著だった」は納得がいく。

 若者トレンドの指標とも言える女性ファッション誌でも東方神起やTWICEがカバーを飾るなど人気がうかがえる。

 K-POP人気はこの5年の間も根強かったがテレビ露出は少なかった。この点においてTWICEが風穴を開けたともいえる。TWICEの紅白決定が今後、どのような影響を与えるかが注目されるが、K-POPブームを支えてきたのは女性を中心としたファンの存在だったことは間違いなさそうだ。

 

 

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